ZUNTATAメンバーズコラム vol.3

ZUNTATA 20th Anniversary! - 石川勝久 (ZUNTATA サウンドエンジニア)

20+α周年!?

ども。ばびーでございます。なんかこういう形で文章書くのも久々ですなあ。
ZUNTATA20周年ということで最近色々と暗躍している次第なのですが、実はタイトーサウンドの歴史は20年どころではないんですよね。1987年にアルファレコードからリリースされたアルバム「TAITO GAME MUSIC Vol.2 ダライアス」からZUNTATAという名称を使い出したため今年で20周年ということになっているんですが、それ以前からもサウンド開発部門は存在していました。昔はコンポーザーだけでなく電気やチップ関係のハード技術者もサウンドにいたらしく、かなり手広くサウンドを手がけていたみたいですよ!(僕は1990年入社なので噂でしか聞いたことないけど)。

でも今のZUNTATAもコンポーザー、サウンドエンジニア、プログラマ、セールスプロモーターなど多種多様な人間がいるので、ごった煮的なメンバーの濃さは負けてないかと。

ZUNTATAはバンドじゃないんです

そうそう、よく「ZUNTATAってバンド名なの?」という質問を受けるんですが、ここで言っておきましょう。

ZUNTATAライブの様子

ZUNTATAはバンド名じゃありません!!ZUNTATAというのはタイトーのサウンド制作に携わる部門の総称といいますか、ブランドネームに近いものなんです。

ゲームサウンドっていうのは曲を作って終わりというわけではなくて、それをゲーム基盤などの各種ハードから鳴らすためにはプログラムが必要だし、筐体のスピーカーに合わせて音をミキシングする人も必要です。アルバムをリリースする時にはそれの制作スケジュールを管理する人もいれば、印刷物をデザインする人もいます。そういった人々全員の力によって"ZUNTATA"というカタチが成り立っている!と言えるのではないでしょうか!(青年の主張)。

そしてさらにうちの面白いとこは「役割はひとつとは限らない」っていうとこでしょうか。なぜかコンポーザーがプログラムを組んだり、プログラマがグラフィックを描いたりしています。あ、今隣ではチーフプロデューサーがイベントで配るフライヤーの文章を書いたりもしてます(笑)

ZUNTATAライブに来たことのある方ならわかるかもしれませんが、場内整理とかチケットもぎりとかもZUNTATAメンバーがやってたりするんですよ!まさに社内制手工業ユニット(笑)


20年目の新展開

バトルギア4 オリジナルサウンドトラック

そんなこんなで社内的核融合を続けて走り続けてきた20年(+α)。ここらでひとつ新しい燃料を投下したいなと思っております。

ここ最近のうちの動きを見て気づかれた方もいるかもしれませんが、昨年から今年にかけて外部とのコラボレーションを積極的に行っています!

iTunes Storeでの楽曲配信とかティームエンタテインメントさんからリリースしたバトルギア4のアルバム。そして一部雑誌ですでに発表済みの「アルカノイドDS」でのサウンドクリエイター達とのコラボレーション。

外から新しい燃料をガッポガッポ投入されて久々にテンションが上がっております!!

そしてさらに今年後半から来年にかけて怒涛のコラボが展開開始します!

来月(9月)にはどどーんと一気に発表しようかと思っているのでチェックお忘れなく!

とりあえず9月17・22日に開催されるゲーム音楽コンサート「ファミ通PRESENTS PRESS START 2007-SYMPHONY OF GAMES-」会場で配布されるZUNTATAからのフライヤーには最新情報満載なので、会場に行ったら必ずGETしてくださいね!

ZUNTATA20周年っていうことで少しなつかしい話でもしようかと思っていたんですが、時間がなくなってしまったのでまた次の機会に!「メタルブラック、マスターROM提出日の悲劇!」とか「ZUNTATA LIVE 緊迫の舞台裏!」とか面白いネタはかなりあるので気長にお待ちいただければ。


P.S.
前回のコラムで取り上げられていたモバイル用FLASHコンテンツ「オトdePON」の効果音は全て僕が作っています!今後はゲーム系サウンドの配信もあるのでお楽しみに!

Profile

石川勝久(Katsuhisa Ishikawa)

著者近影

通称 “ばびー”
サウンドエフェクトひと筋十ン年。代表作に「メタルブラック」「ダライアス外伝」「サイキックフォース」「武刃街」などがある。近年はサウンドディレクターも兼任することも多い。