スペース遣隋使
ZTTL-0046 「スペース遣隋使」
1999年8月21日 発売
各曲 150円 / 全曲一括購入 1,500円
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ZUNTATAの異端児!?
ZUNTATA RECORDSのアルバムの中で一際異彩を放つこのアルバム。ジャケット画像からも禍々しいオーラがにじみ出ているように感じられますネ!(笑)
このアルバムは「電車でGO!」のテーマソングを唄った、ZUNTATA内のパフォーマンスユニット「ZUNTATA-J.A.M.」のオリジナルアルバムです。
ZUNTATA-J.A.M.はサイキックフォースシリーズなどで知られるコンポーザーのDr.Haggy、そして私(ばびー)、KAMATYの3人によって勝手に結成されたバンドともユニットとも括れない、いい意味で言うと自由な、悪い意味で言うとアバウトなグループで、当時ゲームショーやゲーム発売イベントなどでミニライブなどの細かい営業(笑)を行っていました。ZUNTATA内でも「まぁ、あの3人のやることだから・・・」といい感じにほっとかれた放任されていたので非常にやりやすかった覚えがあります。
シングルも出したし(電車で電車でGO!GO!GO!/LOVE特急こまち)次はアルバムじゃね?と調子に乗って企画書を出してみたら、意外にもスルリと承認されてしまったという経緯でこのアルバムは制作されました。(いいのか?)
Dr.Haggyソングの真骨頂
ZUNTATA-J.A.M.のサウンドはアルバム2曲目「ROUND & ROUND, LET ME GO ~スペース遣隋使のテーマ~ 」にあるような、インパクトある歌詞にキメの多い勢いのあるアレンジなどが特徴と言えると思いますが、これは作曲者でありZUNTATA-J.A.M.の音楽的バックボーン的存在であるDr.Haggyに拠るところが大きいでしょう。
サイキックフォースシリーズで何曲ものテーマソングを担当していたDr.Haggyは恐らくZUNTATAの中で最も多くの唄モノを作ったと思うのですが、その理由としてそのシンプルながらも「燃える」メロディラインと、それを引き立てるアレンジセンスが唄モノと合っていたのだと思いますし、その方向性がサイキックフォースという題材とうまく合致したのだと思います。
それにDr.Haggyには詞のセンスも人とは違うものを持っていて、作詞:ZUNTATA-J.A.M.名義になっている歌詞の7割くらいの部分は彼が書いていることが多かったですね。特にそのセンスが炸裂しているのは13曲目の「GOOD-BYE, ハルマゲドン 」。まあ曲名からしてふざけてますが(笑)、その歌詞はもっとふざけています。1999年制作の曲なので世紀末つながりでハルマゲドンというのはまだわかる。しかしその中身は全然世紀末と関係ない上に「健康一番、ハルマゲドン」(笑)意味ありそでなさそな歌詞を勢いあるアレンジでねじ込む、これがDr.Haggyソングの真骨頂と言えるでしょう!(褒めてます)
曲間にあるドラマ(というかコント)はメンバー自ら脚本を書いて演じたんですが、ギャグ、シリアス問わずになぜかZUNTATAでは昔からドラマや劇をやりたがる風潮がありますねぇ・・・。
1990年発売のアルバム「タイトーDJステーション」のおまけCDにもコントが収録されていたんですが、それの中で特にキャラが秀逸だった「電話」というエピソードがあります。これに出てくるアレな感じの人のキャラが非常に秀逸で(あ、もちろんあれを演じているのもZUNTATAのメンバーです)、「スペース遣隋使」に収録されている「電車でGO!」はぜひあのキャラをもう1度!という思いで書かれたものです(笑)
ある意味「時代の徒花」的なアルバムともいえますが、ノリと笑いというZUNTATA-J.A.M.のコンセプトを十分に発揮した作品と言えると思います。「ZUNTATAとは××でなくては」という固定観念をZUNTATA自ら破る、というメッセージも今思えばあったのかもしれませんね。
ばびーのオススメ!
M2 : ROUND & ROUND, LET ME GO ~スペース遣隋使のテーマ~
勢いのある曲調で一瞬、カッコいいかも・・・とうっかり感じてしまう一曲。
M7 : 「電車でGO!」
このコントだけはいまだに何度聞いても笑えます。キャラ立ちすぎ(笑)
M13 : GOOD-BYE, ハルマゲドン
やけに壮大な曲調がまた笑えます。