ハッピーボタン
内田(以下「内」)ちょっと変わった仕事といえば、うちのゲームセンターの店頭に置いてある「ハッピーボタン」だけど。
ばびー(以下「ば」)何気にあれは最近自分がやったものの中では一番プレイされているのかも(笑)
小塩(以下「小」)まあタダで遊べますからねぇ(笑)
内お店に行くと大抵誰かやってるのを見るよ。
ば結構子供から大人までやってる。
大隅(以下「大」)叩くだけですから、とっつきやすいんですよね。
ばインベーダーの音って遠くまで聞こえるから、あれが聞こえると近くにタイトーの店があるなっていうのが分かる。
小音のカンバンみたいなものですよね。
ば実はあまり知られていないけど、あれってインベーダー以外の音も隠しサウンドとして入っているんだよ。
大あ、そうなんですか?
ばそう。実はアルカノイドとかダライアスのサウンドなんかも鳴るようになってる。隠しサウンドだからモードによっては全く聞けないこともあるけど。
小ちなみに10秒以内に100回以上連打できると僕の作ったファンファーレが聴けます!
大100回? 結構難しくない?
ばいや、結構みんな出してる。小さい女の子とかでも100回越えたりしてるの見たことあるし。
内さすがに150回いったらかなりスゴイと思うけどね~。
ばちなみに小塩は最近のインベーダー関係のサウンドはほとんど全部やってたけど。
小エクストリームをやって以来、社内で「インベーダー関係なら小塩に」みたいな感じになって(笑) 今まで話してきた他にも「スペースインベーダーWORLD WAR」とか「スペースインベーダーインフィニティジーン」とかもやりました。去年から今年にかけての仕事の6割くらいがインベーダー関係で、なんでこんなに僕はインベーダーに好かれているのかと(笑)
内他のメンバーを差し置いてインベーダー職人まっしぐらだな!(笑)
久々のライブイベント
ばこないだ久しぶりに東京ゲームショーでライブをやったわけだけど。
小何年ぶりだったんでしたっけ?
ばえーと2003年のゲームショーに“ZUNTATA-J.A.M.”名義で出て以来だから5年ぶりかな。無印のZUNTATA名義で言えば1999年以来だから、実に9年ぶり!
小ということはZUNTATAで言うと21世紀初ですか!?(笑)
大そもそも何でライブやることになったんでしたっけ?
内ZUNTATA20周年っていうことでロゴ変えたりとか電れぼ出したりとか、ここ最近は見えやすい形で色々と活動してたじゃない?
ばで、社内的にも「なんかサウンド(ZUNTATA)が最近元気だから久々にライブでもやる?」みたいな話になったんだよね。
小まさに社内営業活動ですねぇ(笑)
ば久々にライブやって思ったけど、やっぱりライブは面白いな~。
内日々にメリハリがつくっていう感じはあるね(笑)
ば肝冷えな事もいくつかあったけどね(笑)
内毎回必ず1回はあるんだよな~、ライブやると。きっと悪い神様が見てるんだよ(笑) 「このケーブル抜いてやれ」みたいな(爆笑)
ば今回のライブでは往年の名曲のメドレーもやったわけだけど、あれはなかなか弾き応えがあったな。長かったけど。
小メドレーはイントロの入りを間違えないか毎回ドキドキものでしたよ。自分のピアノから始まる上に3拍目だか4拍目だか中途半端なとこから入るから。
ばあとメドレーだから曲ごとにキーが変わって大変(笑) 「G」は転調多いし(笑)
内そういえばベースとギター両方が生演奏で入るのって久々じゃない?
ばああ、そういやそうだ。どっちか一方だけっていうのはあったけど両方とも生っていうのは久々。
小中村さんのギターと土屋さんのベース良かったですよ!
ば中村は以前からたまにアルバムとかでギター弾いたり、アレンジやってもらったりしてたけど(「ジェットでGO!2」など)、土屋君のベースも渋くてヨイねぇ。
内ちなみに今回のライブ、隠れた見所は何と言っても小塩のバンダナだな!(一同笑)
大あの「ラーメン屋のオヤジ」状態のアレね(笑)
小あれは1ステージづつ別のバンダナを用意したから、4種類あるんですよ! だから後で写真や動画を見ても僕のバンダナを見れば何回目の公演か分かるという!
ばそんなもん分かって何になるんだよ!(爆笑)
iTunes® Storeへの進出
ば次は20周年プロジェクトに先行する形で始まった、iTunes® Storeでの配信の話でも。
小今でちょうど2年ぐらいですよね。どれくらい配信したんですか?
ば聞いて驚け、なんと合計で1300曲以上配信してるのだよ!
内隠れた名曲としては?
小「私のハッピーマナーブック」とかどうですか!(笑)
内あれ結構好きだけどなぁ。ダメかな。
大「タイトーモバイルフォンゲームサウンドコレクション」なんか面白いと思いますが。
小あれには僕のデビュー曲が入ってます!(笑)
大それ僕のゲームソフト制作デビュー作でもあるんですよ。
内そう言えばモバイル系の音楽集っていうのは珍しいよね。
ばあと最近よく昔の作品を配信してるけど、あれには理由があって。こないだ資料整理してたら、以前に基板から収録したマスターテープがいくつか出てきたんだよね。ちょうどいいってことで綺麗にマスタリングし直して順次配信してるわけ。
小1993年のZUNTATAライブとかも発掘品ですか?(笑)
ばそう。これはアルバムになってなかったので、まさか僕もこんなテープがあることを知らなかったんだよね。
内個人的にはトップランディングとランディングハイのカップリングアルバムもオススメだなぁ。
ば偶然に空モノの2つのゲームのテープが出てきたから組み合わせてみたんだけど、意外にこの組み合わせいいね。ゲーム的には10年の隔たりがあるんだけど。
内音楽配信ってCDと違って製作現場から直送っていうか(笑) 僕らが出したいと思ったら即配信できるから、CD化は難しいけどこの曲は埋もれさせたくない!ってものを公開するのに向いてるんだよね。
ば昔のタイトルをCDというパッケージ商品として再発するのも製作コストや売れる枚数から考えると難しい場合もあるしね。
これからのZUNTATA
ばそれじゃあ最後に「これからのZUNTATA」ってやつを話してみようかと。
内なんかまた企画モノアルバムをやりたいねぇ。昔やった「タイトーDJステーション」みたいな笑いがあるやつとか、観念的なコンセプチュアルなものとか。
ばまあ何をやっても賛否両論あるんだろうけど、それを気にして止まっちゃったらそれこそ「形骸化」だからねぇ(笑)
内ゲームサウンド中心に活動していくのはもちろんなんだけど、その内容を限定しないで「音」つながりで他にも色々やっていけたらいいね。
ばお、なんかまとまった(笑) でもなんかねー、オチが欲しいね、一発(笑)
一同 ・・・。
小なんでそこで僕を見るんですか(笑)
内よし! それじゃあ小塩先生にこの座談会のオチをつけてもらおう!!
小え? えーと・・・ら、来年からは21周年プロジェクトが始まります!
一同 ・・・。
内締まらねぇ~!!