サウンドクリエイター インタビュー 第3回
短期間で完成度を高めた
■今回初めて参加された櫻井さんの曲はいままでのエクストリームにはあまり無い路線ですね。

小塩 櫻井さんの曲はどれも非常にクラブを意識した骨太な曲を制作いただいたのですが私が一番好きなのは4Cの曲です。
クラブっぽいテイストがありながらシューティングっぽい浮遊感のあるサウンドになっています。
シューティングが好きな方にオススメの1曲ですね。
■ご自分が担当された楽曲の中でステージ1以外にお気に入りがあれば教えてください。
小塩 そうですね・・・ステージ5Aの曲は自分でも気に入ってますよ。曲名を「Invader Trance」と言います。
こちらはステージ1の「ディスコ」と対になっていて、いわゆる「クラブ」っぽいサウンドを目指しました。この時の流れを感じ取っていただければと思います。
オリジナルインベーダーの音は効果音のバイブル

■小塩さんはインベーダー関係のサウンドを制作することが多いですが、オリジナルのサウンドについてはどう思われますか?
小塩 効果音を制作するときにいくつか気をつけている点がありまして、その中に聞いたときに何をしている音なのかが分かることと、特に筐体に実装したときに良く聞こえるような通りの良い音であることというのがあります。
オリジナルのインベーダーの音はその2つを十分すぎるほど満たしていてかつとてもシンプルな音ですね。まさに効果音のバイブルと言っても過言ではないと思います。
しかもこれがFM音源やPSG音源のようないわゆるシンセサイザーではなくて電子回路で1つ1つの音を作っているというのですからもう本当に驚きですね。
■スペースインベーダー世界大戦、インフィニティジーン、そしてエクストリームと新しいインベーダーのサウンドを制作してきた中で何か統一したコンセプトのようなものはありますか
小塩 その3作品はそれぞれのゲームディレクターが強いコンセプトやこだわりを持って制作されたゲームだと思います。なので、実は表面上は統一されたコンセプトはないのですが、どこかしら統一感のある何かが感じられるのはそれぞれのディレクターが持つスペースインベーダーへのリスペクトではないかと思います。
もちろん3作品とも私がサウンドを担当させていただくにあたり、私が持つスペースインベーダーへの思いをサウンドに込めたつもりです。それも3作品を流れる統一感につながっているかもしれませんね。
■最後にZ-Fieldをご覧の方にメッセージをお願いします。
小塩 今回は前作よりもサクサク遊べるゲームに仕上がっていますので是非最後の最後のステージ5Dまでプレイしてみて下さい。 どんなステージなのかはここでは内緒です(汗)